Unispo.com編集部

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【ユニマガ vol.7】問題意識からアクションへ

UNISPO NIGHTの開催は、いよいよあさってとなりました。当日は私もパネルディスカッションに登壇させていただくことになりました。しかし限られた時間の中、伝えたいことを全てはお話できないと思いますので、この場でも少々書かせていただきます。今回のUNISPO NIGHTでは「学生のアクションがスポーツ界を変える」というテーマを設定いたしました。今回我々がUNISPO NIGHTを開催するワケ。それは、学生からでも変革のスイッチを押すことができる、ということをもっと広く、学生のみなさんに気づいてもらいたいからです。スポーツ界に限らず、今の世の中は若い世代のアクションによってどんどん変えることができる時代になりました。スポーツ界においてもそれは同じです。その一例として、我々ユニサカは早慶戦プロジェクトに始まり、日本版NCAA創設の議論などにも参加いたしました。ユニサカはまだまだ歴史の浅い団体ですが、このように大学スポーツ界を動かす一歩を踏み出すことができました。その原動力はメンバー1人1人がアクションの意識を持っていることだと思います。ユニサカではよく「We can change」というフレーズを用います。我々は変えることができる。この言葉は、1人1人が「I can change」の感覚を共有できているからこそ成り立つ「We」なのです。一方で、ユニサカの魅力は多様性という面も持ち合わせています。プレイヤーとして早慶戦改革に乗り出した初代代表渡辺夏彦。今の日本の大学スポーツ界の仕組みに疑問を感じ、日本版NCAA創設協議会に参加している原田圭。僕は体育会には属していないものの、観る側として大学スポーツを変えることはできるのではないかと思い、ユニサカに飛び込みました。みんなそれぞれ問題意識を持っていますが、1人1人の努力だけでは変革に辿りつくことはできません。ユニサカという「We」だからこそ変革の可能性が広がったのです。ちょっとユニサカの話に逸れてしまいましたが、UNISPO NIGHTのことに戻りましょう。冒頭にも述べましたが、UNISPO NIGHTを通じて我々が伝えたいのは、学生でも変えられるということに気づいて欲しいということ。そのためにはまず、みなさんそれぞれが、自分の持つ問題意識、自分が変えたいものは何なのかを見つけて欲しいのです。人それぞれ歩んできた道のりは違います。ゆえに持つ問題意識も人それぞれです。UNISPO NIGHTでは我々のパネルディスカッションとともに、グループディスカッションを軸としています。グループディスカッションでは参加者同士が意見を述べ合います。問題意識を見つけるためには、自分の意見を持つ必要があります。議論で自分の意見を述べることを通じて、自分の持つ問題意識を見つけることができるのです。スポーツが好きなみなさんなら、何かしらスポーツに対する熱い想いがあると思います。そんなみなさんなら、変えられるものが必ずあります。それに気づくことができたら、「I can change」から「We can change」へ。UNISPO NIGHTやユニサカを通じて一緒に変革を起こしていきましょう。それでは当日、皆さんにお会いできるのを楽しみにしています!(文章 慶應義塾大学3年 市川嵩典)【友人招待で参加費無料!】UNISPO NIGHT参加申込はこちらから!https://techplay.jp/event/640124

【全文公開】大学スポーツシンポジウム  パネルディスカッション②

原田 スポーツビジネス、普及スポーツ、競技スポーツの相互作用が起きていないからこそ、日本のスポーツは発展しなかったと考えられます。
日本では圧倒的に競技スポーツの側面が強いと思う。
ある産業界の方が言っていたんですけど、吉田選手がレスリングで国民栄誉賞を受賞したのはありえない、あれだけ国が衣食住にお金を割いて、メダルを取るのはある意味当たり前で、あれほど評価されるのはおかしいと。
それは東ヨーロッパとやっていることは同じで後進国型であると、先進国型は各スポーツ界がお金を稼いで、そのお金でメダルを獲得するのが理想だという考えを話す方もいらっしゃいます。
日本でこの3つのアクターが相互作用を起こせないのは、何が原因なのかと思いますか?  為末 これが、大学スポーツの括りに限ることなのかはわからないが、
スポーツでお金を稼ぐのはまずいというマインドがある。
私は今、スポーツビジネスを作ることを一生懸命やっているが
スポーツを取り巻くみんなが食べていくためにも、スポーツにおけるビジネスは必要だと思う。
一番大きい問題はマインドだと思います。 原田 安西さん如何でしょうか? 安西 話の論点がずれるかもしれないが
体育会の学生へ言いたいのは、
年間予算1千億円の予算を持つ大学があるとして、そのかなりの部分を体育会の施設に使います。
少なく見積もって、その1%の10億円を毎年投じている。
体育会学生2000人とすると、大学が一人50万円を投じている。他の学生には投資していない。
それをその分貢献してもらいたい。
大学に対しても、社会に対しても貢献してほしい。
そのように考えたときに、学生には主体性を持ってほしい。
私は競技横断的な統括組織ができればいいと思いますが、そういったことをやっていくためには、学生がこのような事実を共有してほしいと思います。
その上で、やはり為末さんも仰ったように、大掛かりなことをするにはお金が必要です。
しかし、お金で動かされるのではなく、主体的に自分たちが大学スポーツを推進していく、それが日本のどこかの場面において貢献できる、ということを大事にしてほしい。
学生が主体的に率先し、「ここでお金が必要だから」と他の大人たちを巻き込んでいき、着実に進めていくことが大事だと思います。
主体性、お金、施設、誰によって生かされているのか、それらを有機的に連結させて考える必要があります。 原田 実際渡辺さんは慶應義塾の体育会学生ですけれども、いかがでしょうか?


渡辺
いかがでしょうか、とは?

原田
体現できていますか? 渡辺 

【ユニマガ vol.6】まだ見ぬ夢を見るために

学生というのは当然ながら若い世代である。どれくらい若いのかというと、今の大学4年生は1995年生まれ、大学3年生は1996年生まれ。すなわち我々は1993年のJリーグ誕生を知らない。鈴木大地スポーツ庁長官が金メダルを獲得したソウル五輪は、さらに前の1988年である。我々が産まれてからの約20年間は、しばしば『失われた20年』と言われている。日本スポーツ界においてもこの20年は、経済規模でアメリカに大きく引き離された20年となった。現在の興行収入は日本プロ野球の1400億に対し、米国MLBは1兆。実に7倍もの格差がある。ところが20年前は日米でほとんど変わらなかったというのだから、当時を知らない我々にとっては、もはや信じ難いレベルの話だ。20年も経てばこの格差は常識となってしまった。「稼ぐならアメリカ、だからアメリカに行きたい。」カネと夢のデカさは同じだ。子供たちが、日本でプロ野球選手になるよりアメリカでメジャーリーガーになりたいと思うようになるのは当然のことである。昔に比べて日米間のプレーレベルの差は格段に小さくなったというのにも関わらず、だ。カネと夢を同列に扱うなという人もいるだろう。しかし、子供の夢は産まれた時代の常識に左右される。そしてその常識にはどうしてもカネが関わる。つまりこれは単なる大人の欲望の問題ではなく、子供の夢の選択肢という最も純粋な話なのだ。だからこのカネの話から目をそらすことはできない。私はアメリカのスポーツビジネスモデルが必ずしも正しいとは思っていないし、日本はアメリカのマネをすればいいとも思っていない。ただこれだけは言える。”アメリカンドリーム"は今やアメリカ人だけのものではない。スポーツ界に限らず、アメリカで成功を収めたい人は世界中にいる。その中には多くの日本人もいるはずだ。私が悔しいのは、アメリカで叶えられることが今の日本ではできないということ。本来アメリカでできることが日本でできないはずがない。それなのに今の日本では夢を見ることすら容易ではない。繰り返しになるが、我々の世代の多くの日本人プレイヤーにとって、最終目標は海外でプロになることである。彼らの中には「日本で稼ぐ」という夢の選択肢を失った人が少なからずいる。だからこそ、この夢を取り戻すため、我々がやらなければならないことは多々ある。と同時に上の世代からは、日本に夢があった頃の話を教えていただかねばならない。知らないものは学ぶしかないのだ。(文章 慶應義塾大学3年 市川嵩典)

クラウドファンディングで目標金額を達成しました!!

ユニサカは【世界一負けたくない試合】早慶クラシコ2017をみんなで盛り上げようと題して、クラウドファンディングに挑戦しました。https://camp-fire.jp/projects/view/284666/22に募集を開始し、132人の支援により1,084,000円の資金を集め、 昨日7/7に募集を終了しました。100万円という目標金額を達成することに成功しました!ご支援いただいた皆様、森星さんYugoさんをはじめ企画に協力してくださった皆様、拡散にご協力いただいた皆様に、ユニサカメンバー全員が心から感謝しております。今回の挑戦を振り返ると、【目的】・早慶クラシコプロジェクトを一緒に盛り上げてくれる人を増やす・早慶クラシコの認知度向上・チケットやグッズのオンライン販売【結果】・早慶クラシコプロジェクトを一緒に盛り上げてくれる人を増やす→100人以上の支援者を得ることができました!・早慶クラシコの認知度向上→Azrena(アズリーナ)さんhttps://azrena.com/post/8007/3/サッカーキングさんhttps://www.soccer-king.jp/に取り上げていただきました・チケットやグッズのオンライン販売→合計200枚以上のチケットと150個以上のTシャツ・グッズを販売できました。中でも100人以上の支援者を得ることができたのが大きいと考えています。キングコング西野亮廣さんは“クラウドファンディングの本質は、資金調達ではなく、共犯者作りだ”“『お客さん』を増やすのではなくて、『作り手』を増やした方がいいということ。なぜなら、『作り手』はそのまま『お客さん』になるから。”とおっしゃっています。今回僕たちが得たかったのも、一緒に早慶クラシコを作り上げていく仲間です。クラウドファンディングで支援してくださった方はまず間違いなく試合に足を運んでくださると思います。PRのためにTシャツのモデルをやっていただいた方の多くも、来ていただけるのではないでしょうか。今回は100%達成もしましたし、それ以上に大きな成果を得ることができました。次回への改善点をあげるとすれば、体験型のリターンを設けることができればなおよかったのではないかと思います。(今回は諸事情により行えませんでした。)最後に改めてご協力いただいた皆様に感謝したいと思います。7/15(土)、等々力陸上競技場にてお待ちしております。http://wk-soccer.com/ユニサカ